
糖尿病患者の主な死因に関して新たな知見が示された。英・Imperial College London(School of Public Health)のJonathan Pearson-Stuttard氏らは、同国のプライマリケアデータベースから約31万人に及ぶ糖尿病患者のデータを抽出して疫学的解析を実施。2001~18年における糖尿病患者の主な死因はがんであったとLancet Diabetes Endocrinol(2021年2月4日オンライン版)で報告した。これまで糖尿病患者の主な死因は心血管疾患とされてきたが、近年は様相が異なり、がんが浮上していることが示された。
◎この記事のポイント
- 全死亡率は低下、原因別死亡率も認知症と肝疾患を除き低下
- がんによる死亡率の低下は非常に緩徐