
社会的孤立(social isolation)が公衆衛生上の優先課題として浮上しており、健康への影響が注目されている。英・University of OxfordのRobert W. Smith氏らは、英国の2件の大規模前向き研究から抽出した93万例超のデータを解析。独居または家族・友人などとの交流がないことは、冠動脈疾患または脳卒中の初発リスクへの直接的な影響はほとんどないとの結果が示唆されたとLancet Public Health(2020年3月1日オンライン版)に発表した。一方、特に独居者ではおそらく救命措置が遅れるため、これらのイベントが致死的となるリスクが非独居者に比べて60%上昇する可能性が示された(関連記事「孤立・孤独は深刻な健康リスクである」「高齢者の社会的孤立は入院の危険因子」)。
◎この記事のポイント
- 孤立単独で心血管リスクを検討
- 入院を伴う初回イベントとの関連は弱い
- 病院到着前死亡リスクは1.6倍上昇
- 独居者の緊急通報が課題
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