往診サービスは日本語の説明だけを見れば、(お医者さんが)患者の家に行って診察することを言います。
同じような言葉で「訪問診療」がありますが、「往診」と「訪問診療」って明確な違いがあるの?と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、「往診」と「訪問診療」の違いについて解説していきます。
この2つの違いを知っておくことで、あなたが困った時にどこに頼ればよいのか?誰に頼ればよいのかがみえてきます。
あなたが利用するのは「往診」それとも「訪問診療」?

「往診」と「訪問診療」は結論として、どちらも医師に診察をしてもらい、症状を見てもらう点では同じサービスです。ですが、2つは違ったサービスであると考えられています。
様々な事情やご希望で病院での入院ではなく、自宅での治療を希望する方もいらっしゃいますよね。こうした方々へのサービスは「在宅医療」と分類され、「在宅医療」の中に「往診」と「訪問診療」が分類されています。
次に、「往診」と「訪問診療」の位置づけについてみていきます。
「往診」とはいったいなんなの?

「往診」は患者様の要請を受けたら、その都度医師がご指定の場所に駆けつけてくれるサービスです。
もしあなたが包丁で指を切ってしまって、血が止まらない状態になってしまったとします。
しかし、時間は土曜日の深夜で病院はやっていないし、血が止まらなくて困ってしまった。
こうした場合に、往診サービスを提供している会社さんに連絡をして、現在の状況をお知らせし、往診適応と判断されれば医師が自宅に駆けつけて治療を行ってくださいます。
緊急性の低いもの、もしくすぐに救急車を呼ぶくらい重症の場合は、早急に救急車を呼んでくださいとご案内される場合もあります。
日本で往診サービスを展開している会社で一番有名な会社が「ファストドクター」です。
「ファストドクター」の代表の水野さんが動画で話されている内容なのですが、これまでは、初診の患者さんへの往診に行くのが難しい状況でした。
患者様の情報を正確に把握することが難しい、お支払いの関係で難しい状況があった。
デジタル化された現代において、こうした問題が解消されてきたので、往診サービスは日本全国に広がっています。
「訪問診療」とはいったいなんなの?

「訪問診療」は馴染みがある方が多いと思います。
昔から自宅にお医者さんが診察に訪れてくれて、病気の状況などを見てもらうのは「訪問診療」に分類されていました。
1週間に1回など決めて、定期的にお医者さんが自宅に駆けつけてくれます。自宅で治療をしていて、かかりつけ医がいると表現する方は、「訪問診療」を行っている方です。
「往診」は基本的には単発のご依頼になるのに対して、「訪問診療」は継続的な治療を前提としているサービスです。
「訪問診療」を今後続けていく時に、最初の段階で、これまでの病歴や現在の状態などを十分にヒアリングを行います。そのうえで診療方針を決めることが出来るため、診療計画やスケジュールを立てて計画的に治療を行うことが出来るのです。
緊急の場合も相談にのっていただけたり、入院の手配を行ってくれたりするので、「訪問診療」は継続的な治療が前提となるサービスで「往診」との違いがあります。
いざというときに頼りになるのが、「訪問診療」であり、馴染みの先生が対応してくださるので安心感があります。
「往診」と「訪問診療」を比較
往診 | 訪問診療 | |
---|---|---|
お医者さん | その時対応できる医師が対応 | 馴染みのかかりつけ医が対応 |
料金 | 夜間往診・深夜往診の場合は料金が加算される。 | 日中に訪問してくださるので、往診よりは安い |
治療計画 | ヒアリングした内容に基づいて対応 | 緻密な準備が可能 |
メリット | 移動の負担を減らすことが出来る | |
デメリット | 病院ほどの医療設備はないため、緊急時の対応が遅れがち | |
利用者の声 | 自宅に車がないので、二人の子供を連れて病院に行くのは大変状況ですが、自宅に来てくれてお薬まで出してくれるのは大変ありがたかったです。 | 住み慣れた場所で環境を変えずに過ごすことが出来るのは非常に魅力的であると感じます。 |
夜中にお子さんが高熱を出したら往診サービスの利用の利用を検討を!

初めての子育てで急に子供が高熱を出してしまった時など、どうしたらよいのかわからない。心配で心配で仕方がないと感じるお母さん。
このような場合は積極的に、往診サービスを利用することをお勧めします。
一例になりますが、東京23区では医療費助成対象。中学校卒業までの年齢のお子さんは交通費のみのお支払いで往診のサービスを受けることが出来ます。
「ファストドクター」は1キロ30円にて計算 (最大960円)の交通費のみのお支払いとのことです。
ファストドクターの交通費情報
心配で不安な夜をすごくよりも、きちんと現在の状態を把握することで安心につながります。
一人で抱え込むよりも、相談だけでも良いので、専門的な知識を持っている方に頼るのは決して恥ずかしいことではないです。